通訳ガイドの佐藤良子はアーランダ空港から直接、お客様の水野さんをガイドし、いくつもの『聖地』、つまり有名な映画監督たちが各シーンを撮影したロケ地へとお連れしました。
ツアーの初日はシグトゥーナにあるヴィービィを訪ねました。ここには昔ながらの景観が残されており、イングマール・ベルイマン監督は、『第七の封印』中の複数のシーンをヴィービィで撮影しています。ベルイマンは、水野さんのお気に入りの監督です。
私たちはその後レンタカーでウプサラへと向かい、続けてイングマール・ベルイマン監督の映画や『ミレニアム』の重要なシーンが撮影されたドロットニング宮殿とストックホルムの街中へやってきました。
水野さんはロケ地の各所で、映画のシーンと同じ角度で、ご自身を入れた写真を撮ってほしいと仰いました。
映画に出てきた場所を見つけ、撮影の角度を決めると水野さんは、必ず実際の映画のポスターに使用されたモチーフが描かれたTシャツに着替えます。
ストックホルムのトゥンネル通り。タルコフスキー監督が『サクリファイス』の最後の場面を撮影した場所です。
私が水野さんの写真を撮ると、彼は必ずカメラをのぞいて、思い通りに撮れているかどうか写真を確認されました。
どの撮影場所でも同じです。水野さんはコーヒーを召し上がるお時間も惜しんでいらっしゃいました。
2日目、私たちは地下鉄に乗り、ストックホルム市内で『聖地巡礼の旅』を続けました。まず訪れたのはロースンダの映画村です。その後、王宮やオステルマルムの通りや場所をめぐりました。
慌ただしい一日は、ストックホルムのガムラスタン(旧市街)とセーデルマルムで終わりました。
ミートボールとリンゴンベリージャム添えとマッシュポテト。
この日水野さんは、スウェーデンの家庭料理、ミートボールとリンゴンベリージャム添えとマッシュポテトを召し上がりました。食事と一緒に飲んだスウェーデンのビールは、レストランのスタッフさんのオススメです。水野さんは大変ご満足の様子でした!
ガイド兼通訳として水野さんに同行させていただいた楽しい二日間は、お天気にも恵まれました。水野さんは、行きたい所全てをまわるのはとても無理だけれど、スウェーデンに来られて本当によかったと仰ってくださいました。
文と写真 佐藤良子リンデル
スウェーデン語・日本語話者、JapanPortenの通訳ガイド